1968年(昭和43年)8月に『ブルー・エンジェル』でデビューしたGS、ポニーズ。
当サイトでは、ポニーズの活動の足跡や、彼らの魅力についてお伝えしていきたいと思っていますが、まずは、ポニーズ結成前のお話から。
籠利さんと谷田部さんのお二人が ポニーズ結成前に参加していたバンド「バインズ」についてです。
バンド名の表記について
まずはじめに、バンド名の表記について触れておきます。
バインズは英語表記では「Vines」。
「Vines」なのでカナにすると「ヴァインズ」なのかもしれませんが、当時は「バインズ」の表記で活動してたりしたそうです。
表記について特にこだわりはなかったようで、「バインズ」でも「ヴァインズ」でも、どちらでもよいとのことです。
(※当サイトでは、「バインズ」で表記を統一します。)
バインズの結成時期とメンバー
バインズの結成時期は1966年(昭和41年)頃。
メンバーは、籠利達郎さん(ドラムス)、谷田部進さん(ベース)、佐藤さん(ギター)、長谷川さん(ギター)の4人。
長谷川さんのみ大学生で、ほかの3人は結成時は高校一年生でした(高校はそれぞれ別の学校)。
このうち、籠利さんと谷田部さんが、後にポニーズのメンバーとなります。
谷田部さんはもともとはギターをやっていましたが、バインズにきて初めてベースをやることに。
(のちにウッドペッカーを結成したときには、ギターをやっています。)
そして、高校に入ってからドラムを始めた籠利さん。
バインズ時代は、バスドラに「Vines」のロゴを入れて活動していました。
ラジオで流れた『海と女の子』
バインズはアマチュアで活動していてレコードは出していませんが、ラジオ番組で彼らの演奏が流れたことがありました。
ニッポン放送のラジオ番組「バイタリス・フォーク・ビレッジ」の公募で、早川義夫さんが作詞・作曲した『海と女の子』が入賞。
それをバインズが演奏したものが番組で放送されました。
バインズのメンバー4人のうち、長谷川さんは途中で脱退します。
ただ、籠利さんによると、ニッポン放送のスタジオで『海と女の子』を収録した時点では、まだ4人だったと思う…とのことでした。
フォーク喫茶とイベント出演
バインズは、新宿のフォーク喫茶「フォーク・ビレッジ」のステージにも出演。
また、フォークジャンボリー的なアマチュアのイベントにも出演したりしていたようです。
当時、ステージでどんな曲を演奏していたかについては、
・ママス&パパス
・佐々木勉の「星に祈りを」
…このあたりを演奏していたような???とのこと。
(ママス&パパスは、ポニーズ時代だったかも…?)
あとは、イベントの最後にみんなでステージに出て「今日の日はさようなら」を歌ったり…。
ちなみに、バインズにはオリジナル曲はなかったそうです。
バインズ時代のステージでも、後のポニーズと同じような優しい歌声を響かせていたのだろうか?…と、いろいろと思いを巡らせてしまいました。